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⼩児医学研究会概要
慈恵医⼤⼩児科学講座では年2回(夏、冬)⼩児医学研究会を開催しております。令和6年夏期の研究会をもって第120回を数える医局の伝統的な⾏事の⼀つとなっております。本研究会の沿⾰と⽬的、現在の概要に関して紹介させて頂きます。
本研究会は、國分義⾏教授時代に設⽴された各研究班からの「研究報告会」として昭和40年代より開催されました。以降、前川喜平教授、衞藤義勝教授、井⽥博幸教授と各時代に引き継がれ、「⼩児医学研究会」と改称し継続しております。開始当初の研究会の形式は、教授に対し医局員⼀⼈⼀⼈が登壇して⾃らの研究内容を報告し教授より指導を受けるという形態でした。しかし、講座が⼤きくなり医局員が増加する中で全員が研究報告することに限界が⽣じたため、各研究班より若⼿研究員が各数名ずつ発表する形態へ変更され、特別講演や業績表彰を⾏うなど現在の形態へと変化いたしました。
本研究会の趣旨は、「若⼿医局員が⾏っている研究を講座として吟味し、学位論⽂として発展できる様に洗練すること」であり、これまでも素晴らしい多くの研究が発表され、論⽂化されております。また、特別講演では全国から⼩児科学各領域の第⼀⼈者の先⽣⽅にご担当いただき、医局員の教育および新たな交流を得る機会を得ることができました。
令和3年、⼤⽯公彦教授が就任し“研究班を越えた講座全体として横断的な研究活動を⾏う”ことを講座の⽬標として提⽰されました。この⽬標を実践するべく当講座が有する10の研究班と共同し、更に本研究会が発展できる様、運営にあたる研究プロジェクトチーム⼀同で尽⼒して参ります。
本研究会は5部構成となっております。第1部は各研究班からの発表、第2部は⼤学院⽣や若⼿を中⼼とした進⾏中の研究発表、第3部は研究班を越えた共同研究や若⼿からの研究相談、第4部は前期に臨床業績・後期に論⽂業績に対する表彰、第5部は外部講師による特別講演となっております。特に新たに設置した第3部は、研究の始め⽅がわからない、⽅法や結果の解析⽅法が不明、⼈⼿が⾜りない、などの悩みを抱える医局員に対し講座としてサポートできる場となればと設定いたしました。更に第4部では業績表彰のみでなく、前期に臨床指導・診療業績を表彰する場を設け、普段の多忙な臨床現場における診療姿勢や指導⽅法を評価し講座全体で表彰者へ感謝を送りたいと考えております。
また、新型コロナ感染症蔓延に伴い慣例化したハイブリッド形式を採⽤させて頂きました。全国各地で診療にあたられている関連病院や同窓の先⽣⽅にも多く参加して頂くことを⽬的にしております。
以上より、本研究会を通して“医局員が⾏う研究活動を講座全体でサポートする”ことが実現できればと考えております。積極的で活発なご質問を頂くことは研究を洗練化することに繋がりますので、多くの討論を通して研究会を盛り上げて頂ければと存じます。
最後に、本研究会が医局員にとって素晴らしい研究交流の場となる様に努⼒して参りますので、何卒宜しくお願い致します。
研究プロジェクトチーム⼀同(伊藤怜司 ⽯川尊⼠ 久保⽥淳 梅⽥千⾥)